木製の出窓をつくる様子
掲載日:2012年01月31日
【神谷の家(K邸)よりリポート】

下小屋で加工された木材が、現場に運び込まれました。

大工さんが現場の開口部にあわせて、再度加工・調整しています。

精密な細工がほどこされました。これは側板といいます。

まず、出窓の上下に枠材を設置して・・・

次に、先ほど加工した側板が、両サイドに取り付けられました。

ここから先は、あらかじめ精密に加工された側板の溝に合わせて、
木材を取り付けてゆきます。

最後に水勾配をつけた敷居材をのせて・・・

木製の出窓枠が出来ました。このあと建具が入る事で、キッチンの出窓の完成です。
建て方の様子
掲載日:2011年11月09日
【栄松の家(M邸)よりリポート】

土台と基礎の間に高さ(厚さ)調整した栗の木の板を挟み、土台を敷きならべています。
そして、アンカーボルトを締めて基礎と緊結させます。

土台のホゾ穴(凹状)に柱のホゾ(凸状)を入れながら、たてています。

本実加工(凸凹加工)された厚30mmの杉の板を、柱と柱のあいだにおとし入れました。

古材と新材を組みあわせながら、2階の床梁をのせてゆきます。

2階も1階と同様に柱をたてて壁板をおとし込み、小屋組をのせて無事に上棟です。
いよいよ化粧垂木をのせて、屋根づくりのはじまりです。
古材を清掃する様子
掲載日:2011年09月14日
【神谷の家(K邸)よりリポート】
弊社の敷地内にある古材のストックヤードから古材を取り出しました。
神谷の家(K邸)では構造材として部分的に古材を使います。

この中から大工と我々スタッフが相談しながらどの材料を何処に使うか決めてゆきます。

どの材料を使うか決まると、高圧洗浄機で煤や汚れを落してゆきます。

適度に煤が落ちると綺麗なあめ色の木肌が現れます。

洗い終わった古材です。
このあと大工が加工して新たな家の材料として命を吹き返します。
外壁塗装の様子
掲載日:2011年03月03日
【水戸の家(E邸)からリポート】

今回、選んだ塗料は、「オスモカラー・ウッドステインプロテクター・エボニー(黒檀の色=黒)」です。
溶剤が天然油ベースで、浸透性があるため、木の呼吸を妨げることなく、高い撥水性を発揮します。

建主さんが自分たちも塗装したい、というご要望があり、体験していただくことにしました。
(私たちは、このように建主さんが家づくりに参加されることを、いつもおすすめしています。)
外壁の材料は杉板です。

子供たちも楽しみながら作業に参加していました。
上手に塗れたかな?

塗り終えた板を台に乗せ、乾燥させます。
この板を外壁の仕上板として張ります。
どんな感じになったかは、張り終わり次第、レポートします。
煤竹(ススダケ)の再利用
掲載日:2011年02月18日

煤竹とは茅葺屋根の茅の下で屋根の下地として組まれている竹が、囲炉裏などの煙によって長い年月をかけていぶされてきた竹のことです。
写真の竹は実際にこの家でいぶされていた竹です。
古い屋根から取り出したときには煤まみれになっていますが、磨くとこのように輝いてきます。

今回はこの煤竹を壁に組み込んで飾り窓として再利用していきます。
窓枠は木を使い、枠に対して竹の形に掘り、差し込んで組みあげていきます。


まず木枠を先に組みあげます、そこに一本一本竹の切り口の形に合わせて掘り込んでいきます。
大工は鑿(ノミ)で掘り込んでいくのですが、掘り込む穴も丸い穴なので鑿も丸いものを使います。


掘り込みが終わったら全体を組みあげます。
上下掘り込んでいるので、たわませて上下を入れるのも一苦労します。

組みあがった枠を壁に固定します。

周りの壁を塗ると飾り窓が出来あがりました。
建て方(1日目~3日目)の様子
掲載日:2011年01月28日
【水戸の家(E邸)からリポート】
・1日目 土台敷き

土台を敷くために基礎に目印となる墨をつけます。

墨に合わせて土台を敷いていきます。
同時に基礎と土台の間に栗のネコ板(パッキン)を挟んでいます。

敷き終わったところ。
・2日目 1階柱、板壁入れ

土台に掘ってあるホゾ穴に、柱のホゾを入れて立てていきます。

柱に掘った溝に30mm厚の本実加工した杉板を落としこんでいきます。
※本実(ホンザネ)加工・・・・・板と板が接するところで、一方を凹、他方を凸に加工したもの。通常、床板などにつかわれる。
・3日目 2階床桁

クレーンを使って敷き桁を乗せています。

さらに直交するように桁を乗せます。

最後に桁と桁をつなぐ繋ぎ梁を乗せて2階の床桁は終了です。
建て方(4日目~6日目)の様子
掲載日:2011年01月31日
・4日目 2階柱、板壁入れ

2階も1階と同じように柱を立てて、本実加工の杉板を落としていきます。

この杉板で壁が仕上る部屋もあります。
・5日目 地回り

たがいに切り欠いて縦と横に乗せているこの組み方を渡り顎(あご)といいます。
・6日目 小屋組み

小屋束を立てます。

束に母屋と棟木を乗せます。

棟上げまで工事が進んだことに感謝し、無事、建物が完成することを願って上棟式が行われました。

下屋をつくる様子
掲載日:2011年01月06日
【水戸の家(A邸)よりリポート】

大工がカンナで下屋の角部分の隅木を削っています。
ここに屋根の縁周りとなるハナ隠し、ヨドなどの部材を取付けます。


ハナ隠し、ヨドが付きました。

縁周りが終わり、板金の下地をつくります。
写真は野地板を張るための下地(タルキ)が取付けられた様子。

張られた野地板の上に、防水のためのルーフィングを張ります。

下地が終わると、ガルバリウム鋼板で屋根を葺いて完成。
下屋の中央部分に見えている金物はデッキの構造材を受けます。

デッキの構造材を取付け(写真)、そこにデッキ板を張ります。
天井板の再利用の様子
掲載日:2010年12月24日
【つくばの家(A邸)よりリポート】

解体前の天井
元々は木肌の色だったこの天井板。何十年もかけて囲炉裏などの煙にいぶされこんな色になりました。
現代では作り出すことのできない深い色合いとなっています。
このような歴史ある天井をそのまま新しい家に受け継いでいきます。

この部材は踏み天井の板が乗っていた部材(根太)です。
縞模様に見えている面は、天井裏側です。天井板が重なり合う部分に隙間でき、そこに囲炉裏などの煙が入り込んで黒く色がついています。

大工が手を加えている古い天井板、これも先程とは逆の縞模様になっています。
この白い部分に前述の根太がありました。
これから根太を敷き、天井板をならべていきますが、このとき今までと同じような間隔で根太を設置しなければ、この白い木肌が出てしまいます。忠実に再現するのは容易なことではありません。

こうして、見事に復元されました。
一見、何事もなく収まっているように見えますが、以前の建物と今の建物がまったく同じというわけではありません。
調整に調整を重ねて、時間を惜しまず仕上げた結果です。

以前の茶の間が今に甦りました。
まるで昔からそこにあったかのように自然な仕上がりです。
化粧野地板を張る様子
掲載日:2010年12月07日
【つくばの家(A邸)よりリポート】

建て方がひと段落したところで、今度は屋根の工事です。
屋根工事は、野地板を張るところから始まります。

張っているのは、化粧野地板です。
屋内側に天井を張らないため、中から見える(現しの)野地板、という意味で化粧野地板といいます。

今回は、野地板を受ける母屋(もや)という部材の間隔を大きくとることで、再生前の屋根裏空間を表現するという目的から、板厚4.5㎝(本実加工)の特殊な板を張ってゆきます。

現場の大工と設計者とで、板を切断する角度について協議しているところです。
屋根の隅の、板と板とが合わさる部分では、この角度を正確に合わせなければ、隙間ができてしまいます。

屋根の隅角部では、野地板どうしを直接接合することで、隅木という部材を省略し、より洗練された空間を体現しています。

化粧野地板を張り終えたところです。
かつて茅葺き屋根が載っていたたたずまいを再生するため、屋根は矩勾配(45°)としています。天井というよりは壁に近い感覚ですね。
瓦屋根にガラスを嵌める様子
掲載日:2010年11月24日
【上ノ室の家(Y邸)よりリポート】

まずは屋根の開口部に、ガラスを固定するためのアルミ製の部材を取り付けます。

つづいて、そのアルミ材とガラスとの緩衝材を設置します。

いよいよ、ガラスを屋根の上に持ち上げます。
厚さ6㎜の強化ガラスは、重さが約40㎏あります。

設置作業を下から見上げたところです。
大人が数人のったぐらいでは、ビクともしません。

ガラスをアルミ製の部材で挟みこみ、雨水処理をして完成です。
このガラスの屋根は、玄関ポーチの採光を目的として設置したものです。

こちらが施工前の様子。

こちらが施工後の様子。
透明ガラスなので、写真ではわからないですよね。
梁の仮組みの様子
掲載日:2010年11月09日
【つくばの家(A邸)よりリポート】

古民家の再生工事、今回は小屋の梁組みをいったん解体したうえで、新しい柱や新しい梁と組み合わせて、再び利用します。
その際、新しい柱や梁の正確な寸法を出すために行うのが、この仮組みです。

丸太の梁と梁が合わさる部分の加工をしています。
つかっているのは、チョウナという道具です。
丸太の加工には欠かせないこのチョウナですが、つかいこなすには高度な熟練を要します。

こちらは解体する以前の、元の建物を建てる際に記された番付けです。
こうした番付けやスミの跡なども参照しながら、梁の仮組みは進んでゆきます。

いよいよ、新しい柱や梁の寸法を出してゆきます。
曲がりくねった梁の要所要所について、基準となる高さ(レベル)からの下がり寸法をおさえます。
こうすることで、古い梁組みの下にたつ柱の長さや、その梁組みの上に載せる2階の床梁の高さを求めます。

仮組みした梁をふたたび解体して、いよいよ新しい家の梁として組みたてます。
古材の梁と新しい構造材とが、見事に組み合わさってゆきます。

さらに、2階の柱をたてたところです。
仮組みという工程の精度が、そのまま民家再生の質となってあらわれます。
焼杉板を張る様子
掲載日:2010年10月29日
【上ノ室の家(Y邸)よりリポート】
前回の、焼杉づくりのつづきです。
今回は、焼杉板を外壁に張ってゆく様子をリポートします。

大工さんが焼杉板をカットしてゆきます。
が、表面が黒くすすけている焼杉板には、カットする線を描けません。
そこで焼杉板の線ひきやその切断作業は、裏面でおこないます。
表面(見える側)と裏面(作業する側)が反転することによって、実際にはとても複雑な加工がおこなわれています。

加工した板を、真鍮製の釘でとめているところです。

板の継ぎ目部分では「そぎ継ぎ」という方法を採っています。
切り口を斜め45度にカットして、上に継ぐ板をかぶせるように張ることで、雨水の浸入を防ぎます。

焼杉板でしか出すことのできない独特の風合いが、木の家を包み込みました。
焼杉づくりの様子
掲載日:2010年10月22日
【上ノ室の家(Y邸)よりリポート】
外壁の仕上げ材として、焼杉を張ります。
焼杉の板はあらかじめ焼かれた状態のものを使いますが、外壁の隅角(コーナー)には、大工さんがL字形に加工した木材を現場で焼いて使います。

このように加工されたL字形の杉材を

大きなガスバーナーで、少しずつ焼いてゆきます。

細かな焼きムラは、小さめのガスバーナーで焼いて仕上げます。

こんがりと焼きあがりました。

外壁の隅角にこのL字形の部材を取りつけたうえで、ひきつづき焼杉の板を張ってゆきます。焼杉は防腐効果が高いことなどから、日本家屋の外壁材として重宝されてきました。
建具枠を取りつける様子
掲載日:2010年10月12日
【上ノ室の家(Y邸)よりリポート】
さまざまな形に加工された材木が現場に運び込まれました。

これらは、木製建具の枠となる材木です。

大工さんが現場でさらに加工を加えながら、建具が入る部分に取り付けてゆきます。

あらかじめ柱や梁に、建具の枠を固定するための溝を彫っておきます。

この溝を利用して、縦や横の建具枠を組んでゆくと…

ピッタリと、はまりました。

このあと敷居部分に板金をまいて、建具枠の完成です。
一般的なアルミサッシの取り付けと異なり、木製建具の場合は大工さんによる緻密な加工を要します。
浴室の十和田石貼りの様子
掲載日:2010年09月27日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】

浴室の腰壁と床に、十和田石(とわだいし)を貼ります。
前回ご紹介した外壁の漆喰塗りと同様に、まずはモルタルを下塗りします。

つぎに浴槽を設置します。
浴槽と洗い場との仕切り部分(エプロン)の下地には、コンクリートブロックを併用します。

石貼りやタイル貼りは、その規格寸法にあわせた継ぎ目の位置(目地)の基準、すなわち基準線の割り出しが重要です。
通常はこの基準線を、エプロンや排水目皿の寸法から導き出します。

こちらは、まず壁の十和田石を貼ったところです。
目地の巾は9㎜で設計しています。

つぎに、床やカウンタの十和田石を貼りました。
縦方向の目地と横方向の目地を通すことで、見た目のバランスを整えます。
なお、洗い場の床は1.5%勾配で設計しています。

浴室の完成です。
[仕様]
腰下壁・床:十和田石 300×600㎜ 厚22㎜
腰上壁・天井:能登ヒバ縁甲板 厚12㎜
開口部:アルミサッシ(上:引き違い、下:FIX)
浴槽:カルデバイ/鋼板ホーローバス
外壁の砂漆喰塗りの様子
掲載日:2010年09月17日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】

まずは木下地にアスファルトフェルトを貼り、そのうえからラス網を貼り重ねます。

こちらは、ミキサーで左官下地材(モルタル)を調合しているところです。

左官職人が、コテを使って下塗り(1回目)をはじめました。

下塗りのあと数週間の乾燥期間をおいたうえで、いよいよ仕上げ塗りです。

今回は現場で色見本をつくって、砂漆喰(仕上げ塗り)の色合いを決めました。

凹凸のある古材のきわなどに、熟練した左官職人の技術を見て取ることが出来ます。
破風板を取りつける様子
掲載日:2010年08月25日
【上ノ室の家(Y邸)よりリポート】

こちらは、屋根の妻側の端に取りつける破風板です。
溝の加工をおえた破風板を、屋根の上まで運びあげたところです。

こちらは、その破風板を片側だけ取りつけた状態です。
この木口(切断面)をよく見ると、縦方向にも溝が掘ってあります。
この溝は、反対側(写真手前側)に取りつける破風板にも掘っておきます。

破風板を左右両側とも取りつけると、先ほどの溝どうしが合わさることで、板と板との接合部分に縦方向の穴ができます。
この穴に、木製の栓(せん)を打ち込みます。

木材には、時間の経過とともに反りや曲がりといった動きが生じます。
この動きを抑える目的から、今回はこのような取りつけ方法としました。

破風板の取りつけが、完了しました。
軒先へゆくにしたがって破風板の板巾を少し小さくすることで、下から見上げたときの屋根のバランスを整えています。
上り框づくりの様子
掲載日:2010年08月18日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】のつづき

前回のリポートで製材したケヤキ材でしたが、さらにこのような断面形状に加工しました。
新たな住まいの玄関の土間、その上り框(あがりがまち)として使います。

こちらは、加工した上り框を仮置きしたところです。
材木の長さや継手・仕口の位置などを確認のうえ、墨出しをしました。

こちらは、上り框の入隅(コーナー)部分。
留(とめ)ホゾの仕口を加工したところです。

こちらは、その出隅(コーナー)部分です。
留(とめ)二枚ホゾの仕口で、ホゾはクサビで締めています。

建て主さんが保管されていたケヤキ材を使った、玄関の上り框が取り付きました。
この框の高さに合わせて、床板を張ってゆきます。
製材の様子
掲載日:2010年08月04日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】
建て主さんが大切に保管されていた木材を製材して、新たな住まいの一部として使います。

様々な表情のケヤキ材のなかから、用途に適した材木を選び出し、大工さんの作業場へ運搬しました。

製材寸法を決定したうえで、自動カンナに通します。

製材することによって反りや狂いを調整し、断面形状を直角にします。
ところで、このケヤキは家の何処に使われるのでしょうか。正解は、改めてリポート。
2階の床張りの様子
掲載日:2010年07月21日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】

天井裏だった古民家の梁の上に、2階の床を張っていきます。
今回、床材には本実加工された杉の板を使います。

古材の梁の上端(上面)は当然、平らではありません。
まずは水平に糸をはったうえで、梁の上端を電気カンナやノミなどで削り、高さを調整します。

次に、古材の梁に新材の根太を架け渡してゆきます。
梁の上端と根太の上端は、高さを合わせます。

このような床のつくりの場合、電気配線などを通す隙間がありません。
写真は、梁の上端に配線用の溝を掘ったところです。

こうした下地づくりがすべて終わったところで、床板を張ります。
1階から見上げると、新旧のコントラストがこのように現われます。
芝屋根づくりの様子
掲載日:2010年06月25日
【沼崎の家(T邸)よりリポート】
9年前に、母屋を建てさせていただいたお宅です。
今回は、その母屋に隣接する物置きの屋根を緑化します。

まずは、野地板(屋根下地)に防水シート等を張ります。
そのうえで、破風(屋根の両端の板)や鼻隠し(軒先の板)を取り付けました。

木部(破風や鼻隠し)は色合わせの塗装をしてから、板金製の笠をまわします。

芝を、3段に重ねて敷き込みました。
下段の2枚は表面を下向きに、上段の1枚は表面を上向きに、それぞれ敷きます。
屋根の中間部分、横方向に2本見えている部材は、芝のすべり止めです。

芝屋根の完成です。
芝が根付いて落ち着くまで、その上にネットを張っておきます。
外壁板張りの様子
掲載日:2010年06月17日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】

今回は、外壁を仕上げます。
杉の無垢板を柱の外側に、横方向に張ってゆきます。

板と板とを少しずつ重ねながら、下から順に張りあげます。
水はけを考慮した、下見板張りという方法です。

さらにこの外壁板を、外側から押し縁で押さえてゆきます。
段差と勾配のついた外壁板の形状にあわせて、押し縁も段々形(ササラ)に加工します。

こちらが仕上がり、「ササラ子下見」の外壁が完成です。
昨今の新築現場では見ることの稀な、伝統的な技法のひとつです。
仕口(しぐち)をつくる様子
掲載日:2010年06月10日
【上ノ室の家(Y邸)よりリポート】

大工さんが構造材の加工(刻み)を行っているところです。

今回は、この「大入れルーター」という機械を併用して、仕口をつくってゆきます。

回転する刃が2つあって、そのうちの1つはハの字型をしています。

構造材に描いた墨(線)に合わせて、慎重に機械を操作しています。

このような仕口が出来あがりました。
これは「蟻」という仕口の、下木(受ける側)です。
ここに上木(載る側)がピッタリはまって、蟻の仕口が完成です。
基礎打設の様子
掲載日:2010年06月05日
【上ノ室の家(Y邸)よりリポート】

ミキサー車によって運ばれてきたコンクリートが、ポンプ車(圧送車)を介して型枠内に流し込まれます。

コンクリートの圧送を行う通称「ポンプ屋さん」は、リモコンでコンクリートの圧送量を調整しながら丁寧に型枠内へ流し込んでゆきます。


型枠に流し込まれたコンクリートに、バイブレータをかけます。
この棒が小刻みに振動することによって、コンクリートが隅々までゆき渡ります。

最後にコンクリートの高さ(上端)を微調整して、打設作業の完了です。

綺麗な基礎が打ちあがりました。
写真の基礎は「打ち放し仕上げ」といって、上塗りや塗装などを前提としないため、コンクリートの打ちあがりの精度がそのまま、家の足元の表情として現われます。
古材クリーニングの様子
掲載日:2010年05月27日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】
まずは150年以上を経て積もった梁や柱のススをブラシでおとします。
さらに雑巾で細かい汚れをおとしました。
そのうえで今回は、エゴマ油を塗ってツヤを出してゆきます。

写真左が油塗り前、写真右が油塗り後です。

いかがでしょう。ツヤの違いが確認いただけますでしょうか?

以前にできた梁の傷跡も、より目立たなくなりました。
天井板張りの様子
掲載日:2010年05月27日
【府中の家(I邸)よりリポート】

〔竿縁天井(サオブチテンジョウ)〕
無垢の杉板をつかって竿縁天井をあげました。
無垢板は乾燥の度合いによって、反り動いたりよじれたりと、さまざまな動きをします。それらの動きを無理なく抑えながら天井をあげていく工程には、いろいろな工夫を要します。


そのうちの1つが、これです。
天井板の重なり部分が特殊なカタチに加工してあります。
これは隣り合う天井板どうしが動くことによって、隙間が開かないための工夫です。

板と板とを重ねるまえに、さきほど加工した、めし合わせ部分に金具をとり付けます。
板を重ねたうえで、金具に、木でつくった栓を射すように入れます。
こうすることで板と板とが離れようとする動きを無理なく抑えることができます。
今回は天井板の厚みが通常のものよりも厚みがあったために、板がのちのち大きく動く可能性があるとの判断から、このような方法を採用しました。

下から見あげるとスッキリと見えますが、その裏側では色々な細工が施されているのです。
リフォームの様子
掲載日:2010年05月11日
【土浦の家(M邸)よりリポート】
4ヵ月前に、壁の塗り替えの仕事をさせていただいたお客様から、
床の張替え工事のご依頼をいただきました。

掘りごたつのある和室を、板の間につくり替えます。

まずは畳を撤去して、下地の状態を確認します。
こちらのお宅は土台・大引きなどの構造材が健全な状態だったので、
軽微な補強だけで工事を進めることが出来ました。

フローリングの下地となる根太を並べて、
その間に断熱材(フォレストボード)を敷き詰めます。
この時、掘りごたつだった部分をしっかりと補強します。

いよいよフローリングを張ってゆきます。
リフォームの場合は、床より先に壁が出来上がっているため、
壁に合わせて一枚一枚長さを測り、丁寧に張り進めてゆきます。
フローリングには家の雰囲気に合わせて事前に塗装した、
無垢の松材を使いました。

床のリフォーム完成です。
以前は六畳と二畳の2部屋に分かれていた和室を1部屋として、
広く使えるようになりました。
塗装したフローリングも、家の雰囲気によく合っていて、
お客様にも喜んでいただけました。
地盤改良工事の様子
掲載日:2010年03月31日
【府中の家 (I 邸)よりリポート】

砕石を利用した工法で地盤改良工事を行いました。
この工法は土壌汚染の心配が少なく、後々家を建替える時に地盤改良杭の処理をする必要がないという特徴があるため、今回採用されました。

穴を掘る

砕石を入れる

しめ固める
専用の重機を使って穴を掘ってゆきます。規定の深さまで掘り進むと、次に砕石を充填(じゅうてん)します。最後に、穴を掘るときに使ったドリルを逆回転させることによって, 砕石をしめ固めます。この砕石が、基礎の下に敷く砕石と一体になることによって、家の 荷重を地盤に分散させる工法です。
瓦葺きの様子
掲載日:2010年03月30日
【藤沢の家(T邸)よりリポート】

改修工事前の母屋の外観。築150年以上を経た民家の再生工事です。

まず瓦をおろしてその下地をつくり直したのち、シートで屋根を養生しました。
そのうえで家全体の傾きや浮き沈みを調整して、基礎工事を行いました。
必要に応じて構造材を改修し、ようやく屋根工事に取り掛かります。


大工さんが下地をつくっていきます。
新しい屋根垂木(やねだるき)を取り付けて、その隙間に断熱材を入れたのち、野地板(のぢいた)でふさいでゆきます。
仕上げにルーフィング・シートを敷いて、大工さんは屋根から降ります。

ここからは瓦屋さんの出番です。瓦は三州釉薬瓦の銀黒で、適度な光沢が美しい綺麗な瓦です。一度、瓦を束のまま屋根の上に持ち上げたうえで瓦を並べてゆきます。
これだけ大きな屋根ですから、並べる瓦も大量です。

最後に、グシと呼ばれる屋根の棟部分をおさめて屋根工事は完了です。
今回は屋根のバランスを見て、急きょ棟瓦の段数を増やすことにしました。
小庇づくりの様子
掲載日:2010年03月29日
【春日の家(K邸)よりリポート】

大工さんがカンナで削っているのは、小庇といって外壁から突き出る軒の出が小さな屋根。この屋根を支えるための出し桁(だしげた)です。

拡大して見てみます。
これを上下さかさまにして使います。

図面に合わせて、出し桁に微妙な勾配をつけるために削っていたのです。

窓の雨除けを兼ねた、外観のちょっとしたアクセントでした。

